AEDがやってきた!

3月の初めに、修善寺ニュータウンにもAEDが導入されました。

ご存知の方も多いでしょうが、これは正式には「自動体外式除細動器」という長ったらしい名前の器械です。何等かの原因で心停止の状態になったとき、自動的にその人の状態の解析を行い、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器です。

主に不特定多数の人が出入りする公共施設に広く設置され、消火器などと同様に、万一の事態が発生した際には、その場に居合わせた人が自由に使えるようになっています。

ニュータウン(NT)でもこれまで何度か導入してはどうかという声があがっていましたが、導入にあたってはそれなりの費用もかかるため、自治会と温泉管理組合でどういう費用分担をするかを検討してきました。今回合意を得て、両組織折半で導入を決めたものです。器械はリース式で、提供会社は警備大手のALSOKさん。

設置場所は、ニュータウン自治会館(温泉管理組合)2階の自治会広間入口入ってすぐのところです。この広間は、タウン内でつくられている様々なサークル活動や各種会合のため、頻繁に使われる場所であり、また自治会館前には、広場があり、ここでグラウンドゴルフを楽しむ人達などもおり、一番人々の目につきやすい場所です。

こうした活動を行う町の人々に、万一何かあったときにはどうするのか、という声も前から上がっていましたが、ようやくこれでその対処ができるようになりました。

最近、NTでも高齢化が進んでいるのは確かであり、時々救急車のサイレンを聴くこともあります。この救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも、救命率が数倍も高いことが明らかになっており、心強いことです。

使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べる、というもので、電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショックを与えます。

操作は自動化されており、医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されている、ということですが、何分にも街中に設置されているAEDを取りだして実際に使ったことがある人は、我が町でも少ないでしょう。筆者も同様です。

しかし、ALSOKさんのほうから出向いて、使い方の指導のための講習会も開いてくれるそうで、いずれ、日にちを決めて、NTの方々にも集まっていただき、みなでわくわくドキドキの体験をすることになるでしょう。

当地からも近い、三島市では、2010年から「あんしんAEDステーション24設置事業」を実施して市がAEDを購入し、市内の24時間営業のコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどに協力を仰ぎ、AEDを設置してもらっているとのこと。この事業で42台のAEDが市内のあらゆる場所に設置されたそうです。

伊豆市ではまだそうした動きはないようですが、このNTでの設置が嚆矢となり、NTだけでなく伊豆市内どこへ行っても安心、という日もやがてやって来るに違いありません。

が、その前にしっかりと使い方を学んでおかなくてはなりません。講習の日が楽しみです。

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