先週、富士山への登山路が閉鎖されたため、夜になって富士山方向を見ても、灯りが見えなくなりました。なにやら花火が終わったあとのようで、これはこれで何か寂しいかんじがします。
こうなると、次は富士の初冠雪はいつか、ということになりますが、平年では9月30日ころとなっています。が、昨年は16日遅れの10月16日、一昨年は10月19日でした。が、三年前の2012年は、9月12日と早く、今年もこの年と同じくらい涼しそうなので、そろそろ頂に白いものが見えてもおかしくはありません。
一方、富士山頂の富士山測候所では、もっと早くから雪が降ります。2004年に測候所が廃止されるまで、初雪の平年値は9月14日でした。また、最も早い初雪は1963年の7月31日です。遠目には見えなくても山頂ではかなり早くから雪が降っているわけです。
逆に最後に雪の降る「終雪(しゅうせつ)」の平年値は7月11日だそうで、こうしたデータからも富士山頂ではほとんど一年中雪が降っていることがわかり、いかにその環境が苛酷かが想像できます。
従って、登山ができるのは、夏の間のほんのわずかな時期です。
静岡県は、富士山の静岡側3登山道で今夏、週末とお盆期間に実施した登山者実数調査の最終結果を発表しました。調査した延べ34日間の合計は93,686で、一日平均2,755人だったそうです。
昨年の調査は今年と若干集計期間が一部異なりますが、31日間で102,629人、一日平均3,311人だったそうなので、一日平均を比較すると今年は16.8%減少した計算になります。
また、今年のピークは8月1日の5,421人だったそうで、昨年の最多だった8月2日の7,312
人に比べると22.9%の減です。8月後半以降は登山者が1000人を切る日が3日間もありました。
環境省の7月末までの調査でも約2割減だったそうで、今年は全体的に減少傾向が続きました。8月後半は悪天候などでさらに少なかったことも関係あるのでしょうが、世界遺産登録が実現した2013年から、2年目に入り、ブームが少し落ち着いてきた、ということなのでしょう。
歩いての登山は終了してしまいましたが、5合目までなら、10月一杯ぐらいまでは、まだまだクルマで登ることができます。ただし、最近の富士山ブームで、5合目あたりの駐車場はかなり混雑するようで、場合によっては路駐になることもあるようです。
また、富士山スカイラインを初めとする各自動車道は、だいたい11月上旬くらいから、2~5合目までの駐車場を含む一部区間を冬季閉鎖するようです。雪が降ったり路面が凍結することがあるためです。
冬季閉鎖の状況、駐車場の状況など、詳しい情報は、下記サイトなどを参考にしてみてください。
富士登山オフィシャルサイト
http://www.fujisan-climb.jp/
富士さんぽ(個人でやっておられるサイトのようですが、見やすく、またかなり詳細です)
http://www.fujisanpo.com/