狩野川大橋右岸の「城山桜:の並木。遠方高台に見えるのが修善寺ニュータウン
ニュータウンから北の大仁側へ下った先にある、狩野川の川沿いの河津桜がほぼ満開です。場所は、狩野川大橋のすぐ下流の右岸側で、ほぼ1kmに渡って、ピンク色の見事な並木が続いています。並木はちょうど狩野川河川堤防のすぐ上に整備された歩道脇に続いており、朝な夕なの地元の人々のお散歩コースとなっているほか、無論、我々ニュータウンの住民にとっても憩いの場となっています。
我々の町からは、ちょうど3kmほどの場所であり、クルマなら5分もあれば行けてしまう距離です。この場所には対岸に城山(じょうやま)がデーンと腰を落としており、この地域のシンボルでもあります。
この山は地下にあったマグマが冷え固まり、狩野川によってその麓が削られたもので、その特徴的な姿から、周辺地区のシンボル的存在となっているほか、切り立った岩壁がロッククライミングのスポットになっているため、県外からも訪れる人の多い山です。
狩野川脇の麓から山頂まで登山道が整備されており、ハイカーの中には城山に登頂したあと、その背後にあるこの地域で一番高い山、葛城山をめざし、さらには駿河湾に抜ける長距離ルートを歩く人もいます。城山の山頂は狭いものの、開けていて眺めがよく、眼下に狩野川、北には無論、富士山をのぞむことができ、南の天城山まで東方180度を望むことができます。
「城山桜」という名称も、この山にちなんでつけられたもののようですが、その実態はやはり河津桜のようです。詳しいことは調べていないのでよくわかりませんが、おそらくは昭和33年の狩野川台風の際に、この地域が大ダメージを受けたあと、新たに築堤されたこの堤防のシンボルとして植えられたものでしょう。
今年はそろそろ終わりに近いこの桜ですが、来年もまた見事な花を咲かせてくれるでしょう。花が終わっても、この河川堤防沿いの遊歩道はいつ歩いても気持ちの良いもの。また、もう少し頑張る気があれば、ここから城山の頂上をめざし、富士山を望むことができるわけであり、そんな場所にすぐ行けるニュータウンはなんと便利なところだろう、と筆者も改めて思った次第です。